本当のコンパクトシティとは!


 

会場には、地域おこし協力隊員や行政マン、個人商売の方や学生、そして市議会議員など、それぞれの課題や思いを持ちながら、市内外から大勢の方々が集まりました。

 

■コンパクトシティの本質とは?

北原教授の東北発コンパクトシティ「本当に必要なコンパクトシティとは」では、各地方都市は、都市計画マスタープラン、あるいはその基となる総合計画の中心理念として「コンパクトシティ」を、やや乱用してきた面があると指摘しています。

  • 中心市街地の商業者のための施策であるというような誤解
  • コンパクトシティの日本語訳として、「縮退」という言葉が使われるようになると、各地方都市の都市計画担当者でさえ、「拡大した現在の姿を、縮める、あるいは改造してコンパクトな形態にするなんて、今さら無理ではないか」と疑い始めることになると指摘し、単純な縮小戦略に誤解されるような表現を用いた関係者の罪は大きいとしている。

 

また北原教授は、

  • 我々はコンパクトシティをどのように解釈すればいいのか、そのためには、都市規模の拡大=成長という短絡的図式から脱却しなければならない。少子高齢化の時代にあって、人口を増やして都市域を拡大して、税収を上げるというような単純な拡大戦略は、完全に時代遅れになっているとしている。

 

今日の講演でコンパクシティについて北原教授は、

  • 古いものを使う!
  • ストックをどう活かしていくか!

と、その本質を説明している。

 

七尾市では平成27年度に「七尾市公共施設等総合管理計画」が策定され、この事に準じて現在、そのアクションプランが進められている。

 

この事には、

  • 平成16年10月1日、一市三町の合併に伴い「新七尾市」が誕生した事により、各種公共施設が現在も運営されており、これの維持管理には莫大なコストがかかる。
  • 公共施設の多くが老朽化している。
  • 公共施設全体での施設・サービスのあり方を検討する必要がある。

 

これに加え、空き家対策があるが、これら市の取り組みは、北原教授の「住宅ストックなど古いものをできるだけ活用し、それをどう活かすかが大切である」との本質に沿った取り組みだと理解できる。

 

 

■合併とコンパクトシティ像との矛盾!?

私の矛盾の一つは、七尾市は地理的にも南は石川県と富山県との県境から、北は穴水町の境まで実に細長い形状をしている。

 

この細長い地域においてコンパクトシティ像を、どう位置付ければ良いのかと言う事や、そのための戦略とはどう言った事なのか、この点についてどう考えるのか?

今回、北原教授が示したのは、

  • 「つながり」
  • ネットワーク化

である。

コンパクトシティだからこそ必要な「つながり」であり、マクロな「つながり」とミクロな「つながり」の必要性を指摘した。

 

 

 

  • 質の高いサービスを効率的に提供

✔人口減少化において、各種サービスを効率的に提供するためには、

 集約化する事が不可欠。

✔コンパクトだけでは、圏域・マーケットが縮小して、

 より高次の都市機能によるサービスが成立するために必要な人口規模を

 確保できないおそれ。

✔ネットワーク化により、各種の都市機能に応じた圏域人口を確保する事が不可欠

 

  • 新たな価値創造

✔コンパクト + ネットワークにより、人、モノ、情報、の高密度な交流が実現

✔高密度な交流がイノベーションを創出

✔賑わいの創出により、地域の歴史・文化などを継承し、さらにそれを発展

✔コンパクト + ネットワークにより、「新しい集積」を形成し、国全体の「生産性」

 を高める国土構造

 

 

 

■「あじさい都市」

「あじさい都市」とは、都市を構成する地域コミュニティが、それぞれ歩いて移動できる範囲に生活を支える都市機能を集中させながら、都市の中心核や他の地域コミュニティと相互に連携・共生していく都市のあり方。

 

  • あじさい型都市のイメージ

都市部と農村部がそれぞれの役割を担い、共生します。

地域それぞれも花(各区)の集合体であり、そして北上市としては、大きな一つの花としてみることもできます。

 

地域それぞれできれいな花をさかせ、それが市全体でもきれいな花になる。

それぞれの地域がより輝くための地域づくりが特徴です。

 

  • 地域間の連携

花は、ミツバチのような虫がいることにより、様々な種が生まれ、よりきれいな花となります。

 

北上市においても、地域づくりを地域間の連携や、さまざまな資源を共有、そして資源や情報をつなぐことで、よりきれいな花がさくことができます。

花同志をつなげることもとても大切な地域づくりです。

 

 

  • 支える幹と根の必要性

花を咲かせるためには、幹がしっかりしていなければなりません。

都市の場合でも、都市基盤がしっかりとしており、様々な生活機能が都市に備わっていなければ、それぞれの地区の「花」を咲かせることはできません。

現在の都市基盤は、そのほとんどが中心市街地にあり、また公共交通も中心部に集まってきます。

 

中心市街地を支え、都市基盤を維持、確保することも、16の花を咲かせ続けるためには、とても必要なことなのです。

周辺部対中心部という考え方ではなく、周辺部と中心市街地がそれぞれの役割を担いながら、ともに支えあう構造を作りたいというのが「あじさい型集約都市」のねらい。

 

 

■まとめ

実は、七尾市では平成22年度に都市マスタープランを策定しており、その中で七尾市の将来像が示されている。

今回この講演を聞く事により、七尾市が示しているコンパクトシティ (都市づくり)の考え方や方向性が正しいのかどうかを裏付けできればとの思いからだ。

「あじさい型集約都市」の事例等から、現在の七尾市におけるコンパクトシティ像の矛盾は整理でき、都市づくりの方向性も考え方も理解することができた。

 

【七尾市における将来都市構造(七尾市都市マスタープランより抜粋)

 「多様な地域特性を活かす市街地と生活・交流拠点の設定」、「一体感のあるまちづくりに向けた交流・連携を支える交通ネットワークづくり」を踏まえて、七尾市の将来都市構造を以下のように設定します。

七尾市都市マスタープランは、長期的な視点に立ったまちづくりの方針を設定しており、概ね20年後の平成40年を目標年次とします。また、第1次七尾市総合計画の目標年次である平成30年を中間年次と定めています。

 

 

 

 

 

 

コメントする