青柏祭

5月3日、今年も七尾市を代表する祭礼「青柏祭」が開幕しました。

今年は、「青柏祭の曳山行事」を含む全国33件の「山・鉾(ほこ)・屋台行事」が

国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されて初めての祭りとなります。

 

 

祭りはそもそも天界の神様を迎えて、

生業の発展や悪霊・病疫の退散をお祈りしたり、

暮らしの無事を感謝したりするものだと言う事です。

 

デカ山は山王さんの祭礼であり、

名前の通り、デカイ(巨大な)山車三台が奉納されますが、

昭和58年1月に国の重要無形民俗文化財に指定されています。

 

青柏祭は、平安時代の天元4年(981)に、

時の国主源順が能登の国祭りと定めたのが始まりといわれています。

能登畠山氏3代城主義統は、京文化の移入に熱心で、

都の祇園山鉾にならって文明5年(1473)国祭りの青柏祭に

曳山(山車)を奉納したのが、「でか山」の始まりと伝えられています。

 

3台の山車の形は、末広形とも北前船を模したものとも言われ、

山車の高さ約12m、上部の開き(長さ)約13m、幅・上部約4.5m、

下部(車輪間)約3.6m、車輪の直径約1.9m、幅約0.6m、重量約20トン

の舟形の山車です。

山車としては日本最大級、体積・重量では日本一であると言われており、

江戸時代の一時期に曳山の高さは18mもあったということです。

昭和までは5月中旬に行われ、

周辺の農村部では田植え作業の格好の骨休めとなりましたが、

平成2年より5月3・4・5日へ移行されました。

 

<2日 お水取り・人形見>

午後1時から、唐崎神社の紅葉川において、

曳山の前に身を清める清水をくみ取る「お水取り」が行われます。

夕刻、市内の人形宿に「でか山」の人形が飾られ、

軒には長幕を張り、盆栽、生け花、置物の珍品、名品を調えて準備し、

人形の前には古式による神饌が備えられます。

 

<3日 宵山>

飾り付けをした鍛治町の曳山は、清祓いをした後、

午後9時頃、鍛治町の辻を曳き出し、大地主神社(山王神社)へ向かいます。

その後、祭り好きな市民は府中町の朝山を曳きに行きます。

 

「魚町」の女性有志は一本杉でアンテナショップ「まるに」を開設し、

手作りした紋が入ったタオルやストラップ、アクセサリー、オリジナルのTシャツなどが販売され、

法被を着て記念撮影できるコーナーも設け、4、5日も開設するとのことでした。

 

また、全国80局に生放送され、

ななおの祭りや食、和倉温泉などの魅力を発信し、

また能登演劇堂で10~11月に俳優の仲代達也さん主演の

「肝っ玉おっ母と子供たち」のロングラン公演への来場を呼び掛けました。

 

<4日 朝山・本山>

午前0時になると府中町では氏神の印鑰神社で清祓いが行われ、

午前1時を過ぎると神社前から曳き出され、午前7時頃に大地神社に到着します。

本山の魚町見附弾き出しは午前8時頃で正午過ぎに大地神社に到着し

3台の曳山が揃います。

山王町の大地主(おおとこぬし)神社では、

日本一の大きさを誇る3台の「でか山」が集結し、

「世界の宝」となった「でか山」の迫力を伝えようと、

若衆は「エーンヤー」と気合十分に掛け声を響かせ、

まちを熱気で包んだとの事です。

この後、大地主神社で青柏祭奉幣の儀式が行われ、

午後2時頃から魚町、府中町、鍛治町の順にそれぞれの町に曳き帰り夜見をします。

 

また4日、文化庁がユネスコの登録認定書を贈呈する式典が富山県南砺市で開かれ、

行事関係者ら約400人が出席しました。

 

この日、地域食文化調査のため来日した

イタリア食科学大大学院のイタリア人やオーストラリア人など十三人も見学、

三基の山車を見て日本の祭り文化を味わい、

「手作り感があってとても好き。特に美術が素晴らしい」と感心したり、

「すごく大きくて美しい」と、笑顔で写真を撮っていたと言うことです。

 

また、七尾、南砺両市が共同企画した、

青柏祭と南砺市の「城端曳山祭」を巡るツアーが初めて実施され、

関西からの参加者が「でか山」を曳くなどして、

七尾の祭り文化を満喫していました。

 

<5日 裏山>

3台の曳山が午前11時半頃、能登食祭市場前にそろい、

その後、七尾駅前(ミナクル・パトリア)と御祓川河畔に向かい

再び3台の「でか山」がそろいます。

泰平橋の特設ステージでは

七尾まだら、七尾豊年太鼓、民謡、歌謡ショーなどの

多彩なアトラクションが催されました。

 

また、JR七尾駅観光案内所の窓口では、前年の倍となる約七百人が訪れ、

担当者が名所や道案内などの対応に追われ、

期間限定で記念Tシャツや団子などを販売する

「魚町アンテナショップまるに」も例年にない人出だったといい、

最終日のこの日は開店から二時間余りで商品が売り切れたと言うことです。

 

3台の「でか山」は、御祓川沿いにそろい踏みフィナーレを飾り、

名残を惜しむ見物人を楽しました後、

夕刻それぞれの山町に戻り、3日間にわたる祭りは終了します。

 

 

市によると、青柏祭3日間の人出は昨年より3千人多い12万人と発表し、

「電車や駐車場利用者が増加しており、遠方からの観光客が増えていることがうかがえる」

と手応えを感じてはいるものの課題もあるようです。

 

アンテナショップでは、魅力的な土産物が不足しており、

「観光客の喜ぶ商品開発が求められることを実感した」と指摘した事や、

近年増加の目立つ外国人観光客へのサービス向上も求められており、

市は外国人向けのガイドを用意する対応は取らなかった事もあり、

今回英語版パンフレットが初めて配布されたが、

気付かなかったという観光客などの指摘があったといいます。

 

 

大地主神社、山王甘一社由緒書に「青柏祭縁起」が示されていますので参考願います。

 

 

 

日々新た!

 

昨年の秋に、

東京新宿から七尾市町屋町に移住して来ました大和さん。

 

”毎日が新鮮で未経験のことばかりで楽しくてたまらない”

と話しをしています。

 

先日まではタケノコ掘りに熱中!

今日は、生まれて初めて草刈機を使っての作業に挑戦!

指導を受けながら作業するも、なかなか上手く刈られません。

でも、終盤には少し上手になりました。

 

「何事も経験」と言いながら、作業メンバーと懇親会。

移住受け入れに大切な事は、地域がお世話をすることだと思います。

明日は「デカ山」に参加する事を楽しみにしていると話していました。

 

2017.5.3