総務企画常任委員会 行政視察報告書

<平成29年5月23日~平成29年5月25日>

 

<七尾市議会総務企画常任委員会 行政視察報告書>

視察日程…平成29年5月23日(火)~平成29年5月25日(木)

参 加 者…高橋正浩委員長、荒川一義副委員長、山崎智之委員、岡部俊行委員、磯貝和典委員、垣内武司委員、桂 撤男委員 以上7名、議会事務局職員1名

 

■5月23日(火)【香川県丸亀市岡田コミュニティ行政視察】

七尾駅―金沢駅―新大阪駅―岡山駅―丸亀駅―丸亀市内岡田コミュニティ<視察研修>

丸亀市内宿泊

 

1.視察目的 … 「コミュニティによるまちづくり」について

 七尾市では安全安心なまちづくりを進めるため、地域の課題の解決に向けて、住民が自主的に活動を行う組織「地域づくり協議会」設立の取り組みが進められています。

 かつて困った時には手を差し伸べ、足りないところは補い合う助け合いの精神でコミュニティが築かれてきました。

 しかし、核家族化による家族の支え合いの意識の低下やご近所づきあいの減少など、地域コミュニティの意識も次第に希薄になり、さらには地域活動の担い手が減少し、地域の祭りや行事を維持する事が困難になってきました。

 かつてあった地域のつながりが時代と共に失われつつあり、頻発する災害などを機に、最も身近な地域社会のつながりの大切さが改めて実感されるようになりました。

 この様な中、住民が協力連携して自主的に活動を行う組織「地域づくり協議会」の必要性が高まり、七尾市では現在、市内全域(15地区)で協議会が設立され、その内、13地区がコミュニティセンター化となっています。

 

「コミュニティが成長する事により地域の未来が変わります。」

 

 七尾市と親善都市である丸亀市(香川県 1974(昭和49)年11月1日調印)は先進地であり今後七尾市は、どの様なコミュニティによるまちづくりを進めて行かなければならないのか視察研修いたしました。

 

 

2.丸亀市コミュニティ組織

-1.市内の各小学校毎(17地区)にコミュニティ組織がある。(S61からH18.3組織化)

-2.地域にある自治体、婦人会、老人会、PTAをはじめ各種団体等により構成され、各団体からの代議員によって総会が組織されている。

-3.役員は、会長、副会長、会計、書記、部長、監事などがあり、コミュニティの代表者はほとんどが地区連合自治会の会長が就任し、役員は全てボランティア活動である。

-4.コミュニティでは、総務、福祉、保健、防災、環境、健全育成、体育、文化等の部会を設置し、地域の課題解決に取り組んでいる。

-5.拠点施設は、各地区のコミュニティセンターとなっており、指定管理者となって管理運営を行っている。

 

【指定管理者制度の導入】

  1. 平成19年度から指定管理者制度を順次導入しており、平成29年度については13地区(17地区中)で、地元コミュニティがコミュニティセンターの施設管理運営を行っている。
  2. コミュニティセンターを地区コミュニティが運営する事で、使用許可の迅速化等による住民サービスの迅速化などによる住民サービスの向上のほか、様々なノウハウやアイデアの活用により柔軟な対応が可能となり、地域に密着した運営が図られている。
  3. 開館時間や開館日、施設使用料などについて、条例の定めるところにより指定管理者が定めることができ、利用者数の向上を図っている。
  4. 管理運営は、所長、事務員、管理人で実施しているコミュニティセンターが多い。
  5. 平成29年度指定管理委託料予算 → 9,483万9千円(13コミュニティ14施設)

 

3.コミュニティと市の関係

-1.市はコミュニティ活動に対し各種補助・協力を行っている。

(1)市からの補助

①地区コミュニティ運営助成金

・地区コミュニティの運営のための補助金。

・地区の人口、世帯数等をもとに積算し一括交付している。

・平成29年度予算 → 3,534万円(17地区合計)

②コミュニティまちづくり補助金

・地区コミュニティが自主的に策定したまちづくり計画に基づいて実施する事業に対する補助金。

・対象事業費全額補助、補助上限額30万円。

・自治会活動促進に係る事業費には別途20万円を上乗せして補助。

・平成29年度予算 → 750万円

 

 

4.丸亀市コミュニティ協議会連合会の設立

-1.平成27年5月28日「丸亀市コミュニティ協議会連合会」が発足。

高齢化社会を迎え、これまで以上に地域の連携の必要性が増す中、市内各コミュニティが連携して市全体の地域力を高めるため。

-2.理事会による勉強会(プロジェクト会議)を開催。

平成29年度・市から補助金 → 64万円

 

5.自治会組織

-1.自治会について

(1)自治会は、地域に住む人々がお互いに話し合い協力しあって、住みよい地域づくり実現のため、自主的に運営し活動する任意の組織。

(2)市内では約850の自治会が組織されている。

(3)1自治会当たりの平均加入世帯数は、29世帯。

-2.加入率

(1)平成29年3月1日現在 54.9%

(2)全世帯数 44,350世帯 加入世帯数24,358世帯

-3.市からの補助金

(1)単位自治会育成補助金

①1世帯 … @300円 平成29年度予算 … 741万円

②自治会長には別途、報償として世帯数に応じた手当 … 平成29年度予算394万

(2)自治会設立補助金

①自治会設立時に1回限り交付。

・50世帯未満 @5千円 ・50世帯以上100世帯未満 @1万円

・100世帯以上 @1万5千円 平成29年度予算…7万5千円

(3)自治会集会場建設補助金

①自治会活動の拠点となる集会場の新築、改築等

事業費が30万円以上の場合、改築費、土地代金の30%以内で補助

②集会場の備品(机、いす)を購入する場合も対象

平成29年度予算 … 468万3千円(9自治会)

(4)自治会法人化補助金

①自治会の法人化を促進するため、自治会が法人化を取得後2年以内に不動産の登記をする経費(10万円以上の場合)に対し、30%以内で補助。

②補助限度額は5万円で1回に限る

平成29年度予算 … 20万円

(5)自治会防犯灯電気料金の市負担

①自治会への加入、組織化等を促進するため自治会が負担している防犯灯の電気料金を市が負担している。  平成29年度予算 … 1,412万円

 

 

6.岡田コミュニティ    <住み続けたいまち おかだ>

 丸亀市地区コミュニティは全体で17組織あり、その中で岡田地区の「岡田コミュニティ」について、そのまちづくり計画や取り組みについて具体的に研修を行いました。

 「岡田コミュニティ」では、平成23年4月に第一期まちづくり計画(5年計画)がスタートし、その計画に基づき、おかだのまちづくりを進めてきました。

 この計画が平成27年度で終了する事に伴い、新たな計画を目指しまちづくり計画プロジェクト「まちづくり計画策定委員会」を立ち上げ検討を進め、平成28年度を初年度とする第二期まちづくり計画(計画期間5年間)を策定しました。

 

6-1)岡田コミュニティ組織図

 

 

 

7.主な意見交換内容

Q 地域住民の意識改革をどう図ってきたのか?

A 情報の提供や人と人とを繋げていく事がポイントだと思うが、コミュニティづくりを立ち上げて13年となる。いま少しずつ関心を示す住民も増えてきており、様々な情報ツールの活用を進めている。

Q 会長や役員は1年で交代する自治会もあると思うが、実際に活動を進めて行くのに支障はないのか?

A 実際に活動するのは部会だが、岡田では自治会や各種団体等から選出された代議員を設けてあり、この方々が持続的に活動を進め継続性を図っている。また、各部の発表会的な事を行い、各部の進捗状況や新たな課題などを出し合う事により連携を図っている。

Q コミュニティビジネス活動につての現状は?

A 全国的にある事は承知している。先々は取り組んで行きたい思いはあるが、そこまでは行っていない。まずはコミュニティに関心を持ってもらう事が大事だ。

Q 活動資金の内容は?

A 市から毎年度定額250万円(人口割)と合わせ、コミュニティまちづくり補助金として申請に基づき上限30万円と自治会活動促進費20万円、計300万円程度となる。

Q 七尾市では生涯学習は公民館が行っているが、公民館の位置づけはどうなのか?

A 公民館はなく、組織替えで発展した形がコミュニティセンターとなっており、センターでは生涯学習推進委員を設置し、その取り組みを行っている。

Q コミュニティ協議会は法人化されているのか?

A されていない。

Q 今後の展開の考えは?

A 市への期待はあまり持たず、地域で頑張るしかないと考えている。センター職員の給与も安い中での頑張りが今日に結びついている。コミュニティ計画を進めるうえで職員の位置づけは大きく、センター職員の人材の確保が重要である。

 

 

 

 

<故郷の楽しい思い出を、 故郷を忘れてほしくない!>「菜の花米」田植え!

今年で「菜の花米」への挑戦をしてから11年になります。

高階小学校の上級生、主に5.6年生と一緒に毎年チャレンジしており、

最初にチャレンジした子供たちは成人式を迎えました。

 

 

 

いま思い出せば、失敗の連続だったような気がしますが、

それでも確実に思い出は皆の胸にしっかり残っています。

 

菜の花(アブラナ)を堆肥とするこの米づくりは、

稲の成長を促進し、うまみ成分を増やす働きがあり、

農薬を一切使わない「無農薬有機米」です。

 

 

■「菜の花米」食味の分析結果(JA)

タンパク 6.30%
水分 15.10%
アミロース 18.90%
脂肪酸 19.90%

 

 

今年度で高階小学校が閉校となり、月日の流れを感じずにはいられません。

この子供たちに、“故郷の思い出を! 故郷を忘れないように!”この思いだけで

取り組んできた11年間でした。

 

私にも楽しい思い出や感動をたくさんありがとう!

子供達や地域に感謝しています。

 

「菜の花プロジェクト高階」活動報告も併せてご覧ください。

 

 

 

 

 

 

どろんこ運動会

“ 高階小学校 菜の花運動会 ”

午前中は、グラウンドで運動会 午後は、田んぼの中で運動会!

高階小学校児童59名

チームに分かれ、背中にかずいている「カゴ」にボールが何個入ったかで得点を争う競技です。

 

 

 

 

 

「カゴ」をかつぐのは、PTAや先生方!

子供たちは、“この時とばかり”先生や親の方を追っかける。

それに逃げ惑う姿は、いかにも“こっけい”でした。

 

地域の「高階地区活性化協議会」は、「菜の花の里づくり事業」に取り組んでおり、このどろんこ運動会が終わるのを待って、この水田で田植えが始まります。

この水田は、菜の花を肥料とする“菜の花米”を作っており、完全無農薬、有機栽培として、小学校と地域が連携して取り組んでいます。

 

収穫された菜の花米は小学校へ渡され、先生や子供たちの給食に充てられますが、思えば何とも贅沢な給食です。

 

この菜の花米は10年間続いていますが、朝日小学校へ統合となった後のことは、現在、決まっていませんが、子ども達の心に「故郷の思い出」となってくれることを期待しています。

 

 

 この日の締めくくりは、軽快なリズムにのってダンス!

しかも田んぼの中で!

   

青柏祭

5月3日、今年も七尾市を代表する祭礼「青柏祭」が開幕しました。

今年は、「青柏祭の曳山行事」を含む全国33件の「山・鉾(ほこ)・屋台行事」が

国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されて初めての祭りとなります。

 

 

祭りはそもそも天界の神様を迎えて、

生業の発展や悪霊・病疫の退散をお祈りしたり、

暮らしの無事を感謝したりするものだと言う事です。

 

デカ山は山王さんの祭礼であり、

名前の通り、デカイ(巨大な)山車三台が奉納されますが、

昭和58年1月に国の重要無形民俗文化財に指定されています。

 

青柏祭は、平安時代の天元4年(981)に、

時の国主源順が能登の国祭りと定めたのが始まりといわれています。

能登畠山氏3代城主義統は、京文化の移入に熱心で、

都の祇園山鉾にならって文明5年(1473)国祭りの青柏祭に

曳山(山車)を奉納したのが、「でか山」の始まりと伝えられています。

 

3台の山車の形は、末広形とも北前船を模したものとも言われ、

山車の高さ約12m、上部の開き(長さ)約13m、幅・上部約4.5m、

下部(車輪間)約3.6m、車輪の直径約1.9m、幅約0.6m、重量約20トン

の舟形の山車です。

山車としては日本最大級、体積・重量では日本一であると言われており、

江戸時代の一時期に曳山の高さは18mもあったということです。

昭和までは5月中旬に行われ、

周辺の農村部では田植え作業の格好の骨休めとなりましたが、

平成2年より5月3・4・5日へ移行されました。

 

<2日 お水取り・人形見>

午後1時から、唐崎神社の紅葉川において、

曳山の前に身を清める清水をくみ取る「お水取り」が行われます。

夕刻、市内の人形宿に「でか山」の人形が飾られ、

軒には長幕を張り、盆栽、生け花、置物の珍品、名品を調えて準備し、

人形の前には古式による神饌が備えられます。

 

<3日 宵山>

飾り付けをした鍛治町の曳山は、清祓いをした後、

午後9時頃、鍛治町の辻を曳き出し、大地主神社(山王神社)へ向かいます。

その後、祭り好きな市民は府中町の朝山を曳きに行きます。

 

「魚町」の女性有志は一本杉でアンテナショップ「まるに」を開設し、

手作りした紋が入ったタオルやストラップ、アクセサリー、オリジナルのTシャツなどが販売され、

法被を着て記念撮影できるコーナーも設け、4、5日も開設するとのことでした。

 

また、全国80局に生放送され、

ななおの祭りや食、和倉温泉などの魅力を発信し、

また能登演劇堂で10~11月に俳優の仲代達也さん主演の

「肝っ玉おっ母と子供たち」のロングラン公演への来場を呼び掛けました。

 

<4日 朝山・本山>

午前0時になると府中町では氏神の印鑰神社で清祓いが行われ、

午前1時を過ぎると神社前から曳き出され、午前7時頃に大地神社に到着します。

本山の魚町見附弾き出しは午前8時頃で正午過ぎに大地神社に到着し

3台の曳山が揃います。

山王町の大地主(おおとこぬし)神社では、

日本一の大きさを誇る3台の「でか山」が集結し、

「世界の宝」となった「でか山」の迫力を伝えようと、

若衆は「エーンヤー」と気合十分に掛け声を響かせ、

まちを熱気で包んだとの事です。

この後、大地主神社で青柏祭奉幣の儀式が行われ、

午後2時頃から魚町、府中町、鍛治町の順にそれぞれの町に曳き帰り夜見をします。

 

また4日、文化庁がユネスコの登録認定書を贈呈する式典が富山県南砺市で開かれ、

行事関係者ら約400人が出席しました。

 

この日、地域食文化調査のため来日した

イタリア食科学大大学院のイタリア人やオーストラリア人など十三人も見学、

三基の山車を見て日本の祭り文化を味わい、

「手作り感があってとても好き。特に美術が素晴らしい」と感心したり、

「すごく大きくて美しい」と、笑顔で写真を撮っていたと言うことです。

 

また、七尾、南砺両市が共同企画した、

青柏祭と南砺市の「城端曳山祭」を巡るツアーが初めて実施され、

関西からの参加者が「でか山」を曳くなどして、

七尾の祭り文化を満喫していました。

 

<5日 裏山>

3台の曳山が午前11時半頃、能登食祭市場前にそろい、

その後、七尾駅前(ミナクル・パトリア)と御祓川河畔に向かい

再び3台の「でか山」がそろいます。

泰平橋の特設ステージでは

七尾まだら、七尾豊年太鼓、民謡、歌謡ショーなどの

多彩なアトラクションが催されました。

 

また、JR七尾駅観光案内所の窓口では、前年の倍となる約七百人が訪れ、

担当者が名所や道案内などの対応に追われ、

期間限定で記念Tシャツや団子などを販売する

「魚町アンテナショップまるに」も例年にない人出だったといい、

最終日のこの日は開店から二時間余りで商品が売り切れたと言うことです。

 

3台の「でか山」は、御祓川沿いにそろい踏みフィナーレを飾り、

名残を惜しむ見物人を楽しました後、

夕刻それぞれの山町に戻り、3日間にわたる祭りは終了します。

 

 

市によると、青柏祭3日間の人出は昨年より3千人多い12万人と発表し、

「電車や駐車場利用者が増加しており、遠方からの観光客が増えていることがうかがえる」

と手応えを感じてはいるものの課題もあるようです。

 

アンテナショップでは、魅力的な土産物が不足しており、

「観光客の喜ぶ商品開発が求められることを実感した」と指摘した事や、

近年増加の目立つ外国人観光客へのサービス向上も求められており、

市は外国人向けのガイドを用意する対応は取らなかった事もあり、

今回英語版パンフレットが初めて配布されたが、

気付かなかったという観光客などの指摘があったといいます。

 

 

大地主神社、山王甘一社由緒書に「青柏祭縁起」が示されていますので参考願います。

 

 

 

日々新た!

 

昨年の秋に、

東京新宿から七尾市町屋町に移住して来ました大和さん。

 

”毎日が新鮮で未経験のことばかりで楽しくてたまらない”

と話しをしています。

 

先日まではタケノコ掘りに熱中!

今日は、生まれて初めて草刈機を使っての作業に挑戦!

指導を受けながら作業するも、なかなか上手く刈られません。

でも、終盤には少し上手になりました。

 

「何事も経験」と言いながら、作業メンバーと懇親会。

移住受け入れに大切な事は、地域がお世話をすることだと思います。

明日は「デカ山」に参加する事を楽しみにしていると話していました。

 

2017.5.3

本当のコンパクトシティとは!

 

会場には、地域おこし協力隊員や行政マン、個人商売の方や学生、そして市議会議員など、それぞれの課題や思いを持ちながら、市内外から大勢の方々が集まりました。

 

■コンパクトシティの本質とは?

北原教授の東北発コンパクトシティ「本当に必要なコンパクトシティとは」では、各地方都市は、都市計画マスタープラン、あるいはその基となる総合計画の中心理念として「コンパクトシティ」を、やや乱用してきた面があると指摘しています。

  • 中心市街地の商業者のための施策であるというような誤解
  • コンパクトシティの日本語訳として、「縮退」という言葉が使われるようになると、各地方都市の都市計画担当者でさえ、「拡大した現在の姿を、縮める、あるいは改造してコンパクトな形態にするなんて、今さら無理ではないか」と疑い始めることになると指摘し、単純な縮小戦略に誤解されるような表現を用いた関係者の罪は大きいとしている。

 

また北原教授は、

  • 我々はコンパクトシティをどのように解釈すればいいのか、そのためには、都市規模の拡大=成長という短絡的図式から脱却しなければならない。少子高齢化の時代にあって、人口を増やして都市域を拡大して、税収を上げるというような単純な拡大戦略は、完全に時代遅れになっているとしている。

 

今日の講演でコンパクシティについて北原教授は、

  • 古いものを使う!
  • ストックをどう活かしていくか!

と、その本質を説明している。

 

七尾市では平成27年度に「七尾市公共施設等総合管理計画」が策定され、この事に準じて現在、そのアクションプランが進められている。

 

この事には、

  • 平成16年10月1日、一市三町の合併に伴い「新七尾市」が誕生した事により、各種公共施設が現在も運営されており、これの維持管理には莫大なコストがかかる。
  • 公共施設の多くが老朽化している。
  • 公共施設全体での施設・サービスのあり方を検討する必要がある。

 

これに加え、空き家対策があるが、これら市の取り組みは、北原教授の「住宅ストックなど古いものをできるだけ活用し、それをどう活かすかが大切である」との本質に沿った取り組みだと理解できる。

 

 

■合併とコンパクトシティ像との矛盾!?

私の矛盾の一つは、七尾市は地理的にも南は石川県と富山県との県境から、北は穴水町の境まで実に細長い形状をしている。

 

この細長い地域においてコンパクトシティ像を、どう位置付ければ良いのかと言う事や、そのための戦略とはどう言った事なのか、この点についてどう考えるのか?

今回、北原教授が示したのは、

  • 「つながり」
  • ネットワーク化

である。

コンパクトシティだからこそ必要な「つながり」であり、マクロな「つながり」とミクロな「つながり」の必要性を指摘した。

 

 

 

  • 質の高いサービスを効率的に提供

✔人口減少化において、各種サービスを効率的に提供するためには、

 集約化する事が不可欠。

✔コンパクトだけでは、圏域・マーケットが縮小して、

 より高次の都市機能によるサービスが成立するために必要な人口規模を

 確保できないおそれ。

✔ネットワーク化により、各種の都市機能に応じた圏域人口を確保する事が不可欠

 

  • 新たな価値創造

✔コンパクト + ネットワークにより、人、モノ、情報、の高密度な交流が実現

✔高密度な交流がイノベーションを創出

✔賑わいの創出により、地域の歴史・文化などを継承し、さらにそれを発展

✔コンパクト + ネットワークにより、「新しい集積」を形成し、国全体の「生産性」

 を高める国土構造

 

 

 

■「あじさい都市」

「あじさい都市」とは、都市を構成する地域コミュニティが、それぞれ歩いて移動できる範囲に生活を支える都市機能を集中させながら、都市の中心核や他の地域コミュニティと相互に連携・共生していく都市のあり方。

 

  • あじさい型都市のイメージ

都市部と農村部がそれぞれの役割を担い、共生します。

地域それぞれも花(各区)の集合体であり、そして北上市としては、大きな一つの花としてみることもできます。

 

地域それぞれできれいな花をさかせ、それが市全体でもきれいな花になる。

それぞれの地域がより輝くための地域づくりが特徴です。

 

  • 地域間の連携

花は、ミツバチのような虫がいることにより、様々な種が生まれ、よりきれいな花となります。

 

北上市においても、地域づくりを地域間の連携や、さまざまな資源を共有、そして資源や情報をつなぐことで、よりきれいな花がさくことができます。

花同志をつなげることもとても大切な地域づくりです。

 

 

  • 支える幹と根の必要性

花を咲かせるためには、幹がしっかりしていなければなりません。

都市の場合でも、都市基盤がしっかりとしており、様々な生活機能が都市に備わっていなければ、それぞれの地区の「花」を咲かせることはできません。

現在の都市基盤は、そのほとんどが中心市街地にあり、また公共交通も中心部に集まってきます。

 

中心市街地を支え、都市基盤を維持、確保することも、16の花を咲かせ続けるためには、とても必要なことなのです。

周辺部対中心部という考え方ではなく、周辺部と中心市街地がそれぞれの役割を担いながら、ともに支えあう構造を作りたいというのが「あじさい型集約都市」のねらい。

 

 

■まとめ

実は、七尾市では平成22年度に都市マスタープランを策定しており、その中で七尾市の将来像が示されている。

今回この講演を聞く事により、七尾市が示しているコンパクトシティ (都市づくり)の考え方や方向性が正しいのかどうかを裏付けできればとの思いからだ。

「あじさい型集約都市」の事例等から、現在の七尾市におけるコンパクトシティ像の矛盾は整理でき、都市づくりの方向性も考え方も理解することができた。

 

【七尾市における将来都市構造(七尾市都市マスタープランより抜粋)

 「多様な地域特性を活かす市街地と生活・交流拠点の設定」、「一体感のあるまちづくりに向けた交流・連携を支える交通ネットワークづくり」を踏まえて、七尾市の将来都市構造を以下のように設定します。

七尾市都市マスタープランは、長期的な視点に立ったまちづくりの方針を設定しており、概ね20年後の平成40年を目標年次とします。また、第1次七尾市総合計画の目標年次である平成30年を中間年次と定めています。